「家の窓にはどんな種類があるの?」
「窓の選び方のポイントは?」
このような悩みはありませんか?
家にとっての窓は外観デザインや空間内の明るさなどさまざまな役割があり、選び方も大事。
でも、どのように選べばいいか、間取りごとに最適な窓はなにか、わからないものです。
そこで、今回は主な窓の種類と、そのメリット・デメリット、選び方のポイントを紹介します。
元一条工務店の設計士として経験豊富な知識で、みなさんの家づくりのお悩みを解決します。
- 住宅業界歴10年
- 間取り相談実績は200件以上
「理想とする家づくりをしたい」「家を建てた後に間取りで後悔したくない」と思う方の悩みは、私が解決します!
\後悔しない家づくりをしましょう!/
主な窓の種類とメリット・デメリット
家の窓に使われる窓の種類はさまざま。
今回はそのなかでも5種類の窓を紹介しますね。
それぞれの窓の特徴を確認して、どれを選ぶか考えてみましょう!
引き違い窓
引き違い窓は、おなじみの横にスライドする窓です。
和風・洋風のどちらのデザインにもOK♪
日本の住宅でもっとも人気な窓といえるでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
• 開閉が簡単で使いやすい • 大きな開口部を確保できる • 換気の調整が容易 | • 気密性がやや劣る • 防犯面で注意が必要 • 外からの視線が気になる場合がある |
使い勝手は抜群ですが、防犯対策はしっかりと。
鍵をかけるのを忘れずに!
結露にも注意が必要なので、こまめな換気を心がけましょう。
結露対策は二重サッシにするのもアリ!
すべり出し窓
すべり出し窓は、下部を軸にして外側に開く窓です。
洋風の家によく合いますね。
スタイリッシュな外観を演出できるのも魅力的。
メリット | デメリット |
---|---|
• 気密性が高い • 雨の日でも換気可能 • コンパクトなスペースに設置可能 | • 大きなサイズの窓には不向き • 開閉時に外部スペースが必要 |
雨の日の換気に困らないのが嬉しいポイント。
でも外の植木には要注意です。
窓の下に植栽を置く場合は、開閉スペースを考えておきましょう。
省スペースに設置できるのは◎ でも強風のときは閉めておいてくださいね!
FIX窓
FIX窓は、開閉できない固定式の窓です。
シンプルなデザインが魅力的ですよ。
大きな窓で開放感のある空間を作りたいときにおすすめ☆
メリット | デメリット |
---|---|
• 高い気密性と断熱性 • デザイン性が高い • 防犯性に優れる | • 換気ができない • 窓の外側の清掃が困難 |
開閉できないので、換気用の窓を設置するのも検討しておきましょう。
また、外側の清掃は専門業者に依頼するのも方法の1つ。
断熱性が高いので寒冷地の人は要チェック!
片開き窓・両開き窓
片開き窓・両開き窓は、ドアのように開く窓。
洋風建築にはデザインとして相性が抜群なんです。
開放感たっぷりで、屋外との一体感を演出できますよ。
メリット | デメリット |
---|---|
• 大きな開口部を確保できる • 外観のアクセントになる • 清掃が容易 | • 強風時の対策が必要 • 開閉時に室内スペースが必要 |
開放感たっぷりですが、強風には気をつけてくださいね。
風よけのストッパーを設置するのがよいでしょう。
窓を開けるときのことを考えてカーテンの配置にも工夫が必要!
上げ下げ窓
上げ下げ窓は、縦にスライドする窓です。
こちらも洋風建築によく使われますね。
コンパクトな空間でも設置しやすいのが特徴なんです。
メリット | デメリット |
---|---|
• 狭いスペースでも設置可能 • 換気と採光のバランスが取りやすい | • 開閉に力が必要 • 大きなサイズには不向き |
窓を上下に動かすことから、小さな子供やお年寄りには開閉が少し大変なので、軽い素材も検討してくださいね!
最近は電動タイプもあるので、使い勝手を重視する人にはおすすめ♪
窓の選び方のポイント
主な窓の5種類を見ただけでも特徴や注意点はそれぞれで異なります。
そのなかで自分のお家にピッタリの窓を選ぶポイントを確認しましょう。
どれも慎重に考えていきたいポイント!
注目すべきポイントは多いですが、1つずつ見ていきましょう。
設置場所と用途を考える
まずは窓をどこに付けるのか、よく考えましょう。
部屋ごとに最適な窓は違うんです。
部屋 | おすすめの窓 |
---|---|
リビング | 大きな掃き出し窓 |
キッチン・浴室 | 換気しやすい窓 |
寝室 | すりガラスや小窓 |
ほかにもトイレの窓選びもポイント♪小さくても換気効率の良い窓を選びましょう。
採光や風通しを重視する
明るい家や風通しがいい家って気持ちいいですよね。
窓を選ぶときは、採光や風通しも大事なポイント!
- 南向きの窓を設置する
- 複数の窓で風の通り道をつくる
また、窓の位置や大きさで、部屋の雰囲気がガラッと変わりますよ。
東西の窓は直射日光が強いので、ブラインドやカーテンの併用を考えてみてください♪
断熱性をチェックする
冬暖かく、夏涼しい家にしたいですよね。
そんなときは窓の断熱性がカギになります。
具体的な対策をまとめてみました!
対策 | 具体的例 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
二重窓の採用 | • 既存の窓の内側に新たな窓を設置 • 外窓と内窓の2枚構造にする | • 高い断熱効果 • 結露防止 • 防音性向上 • 防犯性アップ | • 設置コストが高い • 開閉の手間が増える • 掃除が大変になる |
複層ガラスの使用 | • 2枚以上のガラスの間に空気層を挟む • Low-E複層ガラスを使用 | • 断熱性能が向上 • 遮熱効果あり • 結露しにくい | • 単板ガラスより重い • 熱割れのリスクあり • 共鳴透過現象の可能性 |
結露対策の実施 | • 除湿器の使用 • こまめな換気 • 結露吸水テープの設置 • 珪藻土壁材の使用 | • 室内の湿度管理が容易 • カビ・ダニの発生を抑制 • 窓周りの水滴を吸収 | • 電気代がかかる(除湿器) • 冬場の換気で寒くなる • 定期的なメンテナンスが必要 |
ちなみに、Low-E複層ガラスとは、2枚以上のガラスの間に空気層を作り、その内側のガラス面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングして断熱性と遮熱性を高めたガラス。
対策を組み合わせることで断熱性アップ!
防犯性を考慮する
安心して暮らせる家づくりには、窓の防犯対策が欠かせませんね!
- 防犯ガラスの使用
- 格子の設置
- センサーや補助錠の追加
シャッター付きの窓も防犯性が高くておすすめ♪ 夜間や留守時の安心感が違いますよ。
さらに、非常時の脱出口も確保することを忘れずに。
家のデザインや外観のバランスを図る
窓は家の顔ともいえる存在。
そのため、外観の印象を大きく左右します。
お家のデザインや様式によって、おすすめの窓も違うんです!
建築様式 | おすすめの窓 |
---|---|
和風 | 格子窓、障子風の窓 |
洋風 | アーチ窓、フレンチウィンドウ |
窓の種類だけではなく、次のポイントも意識して選んでくださいね。
- 窓の配置(左右対称 or 非対称)
- 窓枠の色選び
- インテリアとの調和
- 窓の大きさ
窓枠の色や形で家の雰囲気がガラッと変わりますよ☆
メンテナンス性を考える
窓って意外と手入れが大変なんです。
なのでメンテナンス性も考えて窓を選びたいところ。
- FIX窓(固定窓)や滑り出し窓など、一枚ガラスで構成された窓を選ぶ
- 複雑な構造を避け、シンプルな設計の窓を選ぶ
構成や構造がシンプルなものを選ぶと、メンテナンスしやすいですね。
最近は自動洗浄機能付きの窓もあるので忙しい方にはおすすめ!
コストパフォーマンスを検討する
窓選びでも、やっぱりお財布事情は大事。
でも、安ければいいってわけでもありません。
- 初期費用と長期的な節電効果を比較する
- 補助金や税制優遇を確認する
たとえば、初期費用が高くても、長い目で見るとお得な窓もあります!
特に高性能な窓は初期費用は高いものの、光熱費の削減で長期的にみると元が取れることも。
窓の種類のまとめ
今回は窓の種類や、それらのメリット・デメリット、さらに選び方を紹介しました。
最後に、今回のポイントをもう一度、振り返ってみますね。
お家に選べる窓はさまざまな種類がありますが、主なものは次のとおり。
それぞれの特徴から設置場所を考えてみましょう。
また、窓の選び方のポイントも再確認してみてくださいね!
いろいろな視点からお家にマッチする窓を選びましょう。
窓の設置を含めた間取りで気を付けたいことはたくさんありますので、詳しい人に相談するのがおすすめ!
\一緒に後悔しない家づくりをしましょう!/
コメント